これが前田智徳クオリティ
2005年11月30日 広島東洋カープ広島・前田智徳外野手(34)が29日、お立ち台を“解禁”する考えを明らかにした。04年4月29日を最後に市民球場のお立ち台に上がっていないのには「天才」なりの美学があるが、今季球宴でファン投票選出、MVP獲得を契機に気持ちも変化。「そういう機会が増えればいい」とファンに約束した。(デイリースポーツより)
この同記事では前田は「だれもがきょうは絶対、前田と思う試合なら上がるよ。でも前田かな、くらいじゃ上がれない」と。
今年のドームの最終戦でも自らレフトスタンドに向かって手をあげて応える等、到底いままでの前田では考えられないことが起きています。
そう、起きているんです、事柄なんですよ。前田の一挙手一投足は。
この変化は何かと私は分析したのですが。
やはり「納得のいく成績ができた」のではないでしょうか。
シーズン初めにレギュラー剥奪というショックを受けながらも結果は全試合スタメン出場。緒方もそうであるが広島のベテランはそう簡単に後輩にポジションは空けません。プロとしての意地ですね。
これがカープのカッコいいところでもありますが。
このフル出場が一番納得かな?・・とも思ったのですが、一番の納得した成績は「32HR」というキャリアハイじゃないでしょうかね?
前田って誰が見ても中距離アベレージヒッター。
でもこの人ってHRに特別な思いがありますよね。
北別府の198勝をフイにして涙したときも決勝2ラン!
(あぁこのときもインタビュー拒否でしたね)
また入団まもなくコーチに注意されて(殴られて)その悔しさをぶつけてその晩にHR打ったり・・
確か高校時代にもそんな逸話があったと思います。
セ・リーグの成績を見ても32本はラミレスと並んで5位です。
りっぱな記録と同時に34歳でキャリアハイは本人にとって最高の自信になったのではないでしょうか。
それにしてもこだわりの強い人ですね。
4番に関しても「シーズンを通して出場できる人」と考えているようで自身の足の調子さえよければ4番を打っていたと言っています。
納得しないと次ぎのことは考えない。
そんな前田クオリティならひとつ達成できたことで「お立ち台」という余裕もできるのは自然なことなのでしょう。
でもこれだけのこだわりを野球に持っていても「野球よりゴルフのほうが好き」とか言っちゃうお気楽なところはわかんないんだよねぇ。
コメント