私は学生の時に日本橋高島屋でアルバイトをしたことがある。
そのときに同じ調味料担当で一緒になった一学年上で同じ大学の先輩がいた。その人は広島出身。そのことを聞いた私はもしやしたらと思って聞いてみた。

「先輩、広島出身なんですよね?やっぱりカープファンですか?」

「うん、昔はカープファンだったけど阪神ファンになっちゃった」

あのときの「がっくし」はいまでも憶えている。関東生粋の私にとってこの地でカープファンを探すというのは広い砂漠でひとかけらのダイヤを探すようなものだったから(それはオーバー)。

あれから時は流れたが最近は広島市民球場でさえ阪神のファンが多くなってきている。やはり優勝したことはが大きな要因であろう。逆にカープは平成3年から優勝できず万年Bクラスというふがいない成績のために阪神に流れていったファンも多いのではないだろうか?

そんな風に思っていたところあるBBSで阪神ファンだったが今日からカープファンになる!という書き込みを発見した。それは長年探していた自分の理想の嫁さんを探し当てたような気分である(妻子もちのくせに)。

なぜその人は阪神ファンを辞めてカープファンになったのか。
それは予想していたものと違って二重の驚きであった。

私は阪神の野球が面白くないのかな?(ファンのかたごめんさい)ぐらいしか思っていなかったのだが先日4/10の広島市民球場での横浜戦を実際に観戦してから気持ちがかわったというのだ。

ご存知阪神甲子園球場は阪神の攻撃になるとものすごい歓声に包まれている・・・これは盛り上がっていてよろしいだろうと思ったがどうもその人曰く「大人の娯楽場になっている。子供やお年寄りにはうるさ過ぎる」

それに比べてカープの試合はあらゆる年齢層が楽しめて雰囲気や試合展開など野球観戦という娯楽を球団関係者の人が努力して非常に楽しみ深いものにしているというのだ。
あらゆるファン層が安心して見にいける球場。どうやら球団と球場を丸ごと惚れ込んだご様子。

これは素直に嬉しい。

今朝巨人ファンの友人がメールをしてきた。
昨晩の横浜vsヤクルトを横浜球場で奥さんと観戦してきたらしい。
試合時間も短くつまらない試合観戦で残念がっていないかと思いきや意外な回答だった。

「まったりしていたけど結構楽しめたな。8回の裏は無得点だったけどすごく盛り上がったよ。球場がアットホームな感じがよかった。いい試合観戦だったなぁ。」

別人かと思いましたよ。プロ野球ニュースで巨人が勝った結果さえみれば満足していたヤツがこんなことを言うですから。

カープのBBSで書かれていた方の最後ほうの1行が印象的でした。

「ただ強くて派手な試合を見せていればお客さんが集まるという時代はきっと終わると思います」

コメント